うつだと歯が磨けないよね

前歯折れたのでとりあえず書き記そうかと。

昔から歯磨きができない子供だった。なんと言ってもミントがダメだからだ。

先人たちのブログなどを拝見したが「マウスウォッシュをするだけでも少しスッキリするから自分からやる事ができた」とか書いてあって勝手に背水の陣の気持ちになっている。

歯磨きのスッキリ感の素となるミントやキシリトールが苦手も苦手、吐き気がするほどダメで、歯磨きする気力すら無い人間がどうやって歯磨きを継続できようか、いや無理だ(反語)。

甘えてるんじゃないの?と思うかもしれない。だが、嫌悪学習の理論通りに私は日に日に歯磨きがダメになっている気がする。

 

嫌悪学習ってなんじゃらホイって人もいると思うのでもう少し詳しく書くと、脳が学習をする際に行動に対する強化子を用いてその行動を強化、もとい習慣化する事ができる。その逆が嫌悪学習と言えばわかりやすいだろうか。普通なら、歯磨き後のスッキリ感が強化子となり歯磨きは自然と習慣化するはずなのだ。しかしながら私は先に述べた通りミントやキシリトールというものはてんでダメだ、受け付けない。嫌悪刺激(よく心理学で出てくるのは電流刺激とか)で学習の消去を図ったり、学習性無力感というものを生じさせたり、まあそういうものだ。記憶の限り子供用の歯磨き粉を使ったのは最近になってからで、小さい頃からクリアクリーンだった。あれがもう本当にダメで、歯磨き粉をつけずに歯を磨いても不快感が高まるレベルになっている。脳の中で歯磨きという行為と歯磨き粉による吐き気が関連づけられてしまい、歯磨き=不快な行為として図式が出来上がってしまっているのだ。これが学習性無力感。歯を磨かないと痛くなったり歯医者に行かなきゃいけないのは分かっているのに、そのために生じる嫌悪刺激がつらくてつらくて行動が減少してしまうのだ。実に理にかなった学習をしている私。身を持って体感している。すごい。

 

なんて言ってられるわけもなく、歯が折れたということは今後義歯を挿したとしてもケアが欠かせないわけで(すでに折れてた歯の義歯はもう取れてるので、前歯とその横の歯が2本とも無い状態)歯磨きとは一生付き合わなきゃいけない事はわかっているのだ。だがどうしたらいいのか分からない。

嫌悪刺激を取り除けないのにこの学習を書き換える方法がわからない。歯磨きに対する報酬を何にすれば学習性無力感を消せるのか分からない。認知行動療法を取り入れるらしいが物理的な嫌悪刺激をどうしたらいいんだ。甘い甘い子供用の歯磨き粉を使ってもなお嫌悪刺激となるのにどうしたらいい?

答えがあまりにも見つからない。

清涼剤一切なしの歯磨き粉があるとか歯科の非常勤から聞いた気がするが、うちの大学の病院にある歯科で相談した時は子供用の歯磨き粉を勧められて終わった。

 

おそらく歯磨き粉の清涼感で悩んでるのは私だけでは無いはずだ。ちなむと無印良品の歯磨き粉は清涼剤にハッカも使われてるのだが、他社より少しはマシだ。嫌悪刺激に変わりはないのだけれど。

答えを実は見つけてあるのだ。無印良品の持ち歩き用、歯磨き粉シート。その名も「フィルム歯みがき」24枚入り500円くらい。24回で500円、1回20円、1ヶ月600円、1年7300円、平均寿命まで生きたとしてあと64年で47万くらい。引くほどコスパが悪い。ネットで見かけたものだと普通の歯磨き粉だと1回分は2円くらいだとか。10倍じゃねぇか!!フィルムに加工しなくていいからその材料のまま歯磨き粉として売り出してくれ頼むと思ってる。

 

以上、深夜の嘆き。